生成消滅演算子の係数がいつも天下りだったので、自分で求めてみることにした。
ちなみに、古典軌道の調和振動子について復習しておくと、
復習終了。
ハミルトニアンを平方完成するような演算子を作りたい。
見たところ、 とおいて、二乗した時に交差項( or )が出て来なければ良さそうである。
ただし、ハミルトニアンはエルミートであることが要請されるので、の形で二乗を表現することにする。
とりあえず試してみると、
ハミルトニアンと見比べて、
だと具合が良さそうである。
交差項を消すには、正準交換関係の利用を考える。
そのためには、
つまり、は純虚数、は実数であれば良さそうである。
この条件を課すと、
と表せる。
ここで、が生成消滅演算子として働くように、の条件を課すと、
つまり、とは同符号である。
を一旦忘れて、これまでの情報を整理すると、
と出来そうだが、を思い出すと、このままではである。
そこで、をで割ったもので再定義すれば上手く行きそうである。
これは、ハミルトニアン全体をで括り、その中身を平方完成することに対応する。
この時、となり、めでたく、
と求まる。