二体演算子は、(Fermion)粒子のペアが重要であり、順列には依らない。
N粒子系に作用する二体演算子は、の全ての粒子ペアを取ったもので表せる。
の位置表示について対角的だとすると、
N粒子系のSlater行列式は、
したがって、
最初は粒子のペアだったのが、位置座標のペアに代わっていることに注意。
ここから、第二量子化へと進んでいく。
Slater行列式と以下の(第二量子化)表現が等価になるように場の演算子が定義されているとする。
このときに、以下の関係を満たすようにを第二量子化したを探すことが目標である。
そして、天下り的であるが、は(位置表示:場の演算子において)以下のように表される。
ここから、が正しくと繋がるかどうかを確認する。
まず、場の消滅演算子をに作用させると、
はが抜けている(消滅している)ことを表す。
同様にして、
一方で、ここから場の生成演算子を作用させていくと、
場の演算子の掛ける順番に注意。これはの積分の中身に対応させてある。
和は、位置番号に対応しているが、場の演算子の表現にした時点で、位置番号と粒子番号が同等として扱われている。
したがって、
場の演算子による表現が、Slater行列式による表現と一致することが示せた。
ここから、を他の生成消滅演算子で書くと、
もし、の和が同じ空間内を動くなら、