無限級数を部分和に分解したときに、相対誤差がどのようになるかを考察してみた。
無限級数を以下のように定義する。
この無限級数を次の様に部分和で近似してみる。
この近似の相対誤差は、
更に、で元の無限級数に一致させるために、重み付けして和を取ると、
この相対誤差は、
また、一部の部分和のみを取る場合、
その相対誤差 は以下のようになる。
が1に極めて近いとき、が1からちょっと小さくなっただけで、相対誤差がかなり大きくなる(ゼロに近い=元に比べてすごく小さくなっている)。
この「一部の部分和のみを取る近似」を、 の範囲にまで拡張してみてみると、
の時、相対誤差はに収束するが、その様子が表れている。
量子力学における、部分和による繰り込みで、「繰り込む項を増やすとどうなるか」についての何となくイメージを掴みたくてやってみたが、「 をどれだけ1に近づけられるか」という視点で近似を眺めれば、最強発散する項だけ拾うのは理に適っているように感じた。