高速フーリエ変換(FFT)は結局は離散フーリエ変換であり、どちらかというとフーリエ級数展開に近い。
高速フーリエ変換 - Wikipedia
FFTは結局は級数展開、つまり「和」なので、フーリエ変換、つまり「積分」にするためには、変換が必要である。
http://hooktail.sub.jp/mathInPhys/riemannIntegra/
多くの場合には、フーリエ変換は信号解析で用いられるため、時間と振動数を変数に用いることが多い。
ここでは信号データを、そのフーリエ成分をとして考える。
データ数がの時のFFTの式:
少なくともpythonのscipy.fftpackではこの定義に従っていると思われるため、横軸は振動数で出力される。
これをフーリエ変換を見比べる。以下ではを使い、に変数変換した後のフーリエ成分をとすると。
「和」を「積分」に変換するには、積分における「」に対応するものが必要である。それがなければ、いくらデータ間隔を細かくしたところで積分にはならない。
データ間隔を以下のように定義する。
これを用いて、和を積分に変換する。
したがって、十分大きいを用いたとき、近似的に以下の関係が成り立つ。
数式上では、を用いることが(少なくとも自分の分野では)多いため、かに揃えておかないと混乱する。