ほぼ自分用の初等的なメモ
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マクスウェルの方程式 - Wikipedia
マクスウェル-ガウスの式
磁化保存の式だけ人の名前がついていない。
ファラデー-マクスウェルの式
アンペール-マクスウェルの式
ここから、各ポテンシャルとそれらのゲージ変換不変を導く。
磁化保存の式から
よって、ベクトルポテンシャルは変換に対して磁場を不変に保つ。
次にファラデー-マクスウェルの式より、
スカラーポテンシャルの負符号は慣習である。
これにより、
電場を不変に保つようなスカラーポテンシャルの変換を考える。
これで、とをゲージ変換も含めて導出することが出来た。
ここだけなら、マクスウェル方程式のうち二つだけで済む。
次に、クーロンゲージとローレンツゲージについてまとめる。
クーロンゲージは「スカラーポテンシャルを電荷だけで表したい」というものである。
使う式は、マクスウェル-ガウスの式である。
したがって、となるようにゲージを選べば()、
のようにスカラーポテンシャルに対するポアソン方程式が得られる。
この、のゲージの取り方をクーロンゲージと呼ぶ。
ローレンツゲージは、「(電荷、スカラーポテンシャル)と(電流、ベクトルポテンシャル)の組の対応を明確にしたい」というものである。
使う式は、まだ使っていなかったアンペール-マクスウェルの式である。
外積の二個掛けは、以下のベクトル解析の公式が知られている。
したがって、
ここで、となるようにゲージを選ぶのがローレンツゲージである。
ローレンツゲージをとれば、ベクトルポテンシャルに関する波動方程式が得られる。
一方、マクスウェル-ガウスの式からは、ローレンツゲージを採用することでスカラーポテンシャルに関する波動方程式が得られる。
このように、対応関係がハッキリとわかる。
ポテンシャルとゲージ変換を導出することで、マクスウェル方程式の全ての式を満遍なく触ることが出来るのは、非常に教育的だと思った次第である。