前回、Green関数を使って古典単振動の軌跡を求めた。
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今回は、無限級数の別表現として、行列を使ってみる。
行列は、Green関数を用いて次のように定義出来る。
この行列を用いて、前回の式を書き直すと、 だから、
ここで、Green関数のインパルス応答としての役割を考えると、作用、外力に対して、
と現わせることから、外力を行列で表すと、
外力を(意味わからんが)「(外力が無い時の)位置に対する応答」としてみなせそうな雰囲気を感じる。
そろそろ実際に行列を求めてみる。
Green関数は前回と同様に、以下のものを使用する。
したがって、
は露わには含まれていないが、 にこの条件が暗に含まれているため、明記化しておく。
以上をまとめると、
前回の境界条件を引き続き採用すると、であるから、
よって、強制振動が外力として加わっているとみなすことが出来る。
無限級数の行列による置き換えは、以下のような関係を求めたのと同様であるから、この時点で方程式は解けていると言っても良い。
よって、解が得られた。
もちろん、真面目にGreen関数との積を積分して求めても良い。
計算量は多いが、統一的に扱えるのは理解の助けになると思われる。