Tiの自由イオン状態のedgeは三本のピークが立つ。
Tiは基底状態で3dが空っぽなので、基底状態の多重項はとなる。
(多重項はで表される。ただし、をで表す。)
edgeでは、2pにホールが開いて、3dに電子が一個足されるので、
- 電子配置:2p3d
出現する多重項は、ホールと電子で同じ(エネルギー準位の順番は逆になる)
なので、2p3dとして捉えると、各軌道に電子が一個だけ入っているので、
イオン全体の角運動量はスピン、軌道それぞれで合成すれば良いので、
この時点で、許される励起後の多重項は、
更に、スピン軌道相互作用が入ってとが混ざるので、全角運動量を合わせた多重項は、
よって、全角運動量に対するに双極子遷移の選択則は(ただし、は禁制)なので、許容される遷移は
の三つとなる。