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基礎的なことこそ、簡単な例が必要だと思うのです。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

散乱振幅からサイトT行列を復元する。

実験結果か何かで、散乱振幅の角度分布が得られているとする。 ここからサイト行列を復元する方法を考える。 サイト行列が求まれば、そこからArgand diagramを作って、(準)共鳴準位があるとかないとか、追加で情報が得られる(もし角度分布のエネルギー依…

部分散乱振幅(サイトT行列)のアーガンド図

仕事で図を作る必要があったので、練習がてらまとめた。位相シフトなどの概念にについては、wikipedia等を参照して頂きたい。 散乱振幅 - Wikipedia 簡単に言うと、「ポテンシャルが無い時の波は、ポテンシャルによってどれくらい変調されたか?」を表す量で…

ベイズの定理:薬物検査の難しさ

ベイズの定理のWikipediaで、応用例として薬物検査で陽性が出た時に本当に使用者でる確率が取り上げられている。ベイズの定理 ベイズの定理 - Wikipedia 全確率の定理 Law of total probability - Wikipedia 感度:薬物使用者のうち99%が陽性になる。 特異度…

誕生日のパラドックス:「私」か「全員」か

たまたま見つけたやつ。 【オリジナル】「誕生日が同じだった運命のふたりの漫画。」漫画/山本アリフレッド [pixiv] 30人のクラスの中で、同じ誕生日のペアが出来る確率は7割だから、誕生日が同じなのは奇跡ではない、というもの。 これについて、「『私と』…

結合法則と交換法則が成り立たない簡単な例

加法や乗法は、(それらの群の上では)結合の法則と交換の法則を満たす。減法や除法も加法群および乗法群に含まれてしまうため、何かこれらを満たさない別の簡単な例はないかなぁと思っていたら、パッと冪演算を思い付いた。 冪演算をで定義すると、少なくと…

第二量子化と場の演算子と波動関数

以前、第二量子化についての記事を書いたが、誤って消してしまったので、再度投稿。任意の波動関数を、基底関数で展開し、その展開係数をとする。 これに対応する場の演算子は、消滅演算子を用いて、次のように書ける。したがって、第二量子化は展開係数を量…

水素様原子波動関数 (python)

以前、pythonにおける水素様原子のためのLaguerre陪関数について確認した。 koideforest.hatenadiary.comせっかくなので、pythonで規格化まで含めた水素様原子波動関数のスクリプト(原子単位系)を作った。 from scipy.special import assoc_laguerre from …

X線吸収の多重散乱理論でよく使いそうな関数 (python)

ほぼ自分用のメモ from scipy.special import spherical_jn, spherical_yn, sph_harm from sympy import * from sympy.physics.wigner import clebsch_gordan, gaunt # spherical Bessel function def jl( l, rho ): return spherical_jn( l, rho ) # spheri…