和の単位元0は、あらゆる積の演算に対して自分自身に戻る。
この性質は、体の定義には含まれておらず、定理として導かれる。
そこで、体に含まれる元に対して、であることを証明する。
先に、後で使う定理を導いておく。
以下証明。和の単位元0の性質より、
であるから、
「自分自身と足して自分自身に戻るものはゼロ」ということを表している。
以下、お目当ての証明に戻る。
前回の時もそうだが、単位元0を如何に弄り倒すかがポイントのように思われる。
koideforest.hatenadiary.com
和の単位元0の性質から、
分配律(和と積が混ざる唯一の律)より、
したがって、先に示した定理を使えば、証明が完了する。