nano_exit

基礎的なことこそ、簡単な例が必要だと思うのです。

断面積の単位:barn

たまに  Mb という単位を見かけたことがあったが、何だろうなと思ってスルーしていたので調べてみた。

バーン (単位) - Wikipedia

要は面積の単位でした。


\displaystyle
 1b = 10^{-28} m^2 = 10^{-24} cm^2

原子核物理の分野で、微分散乱断面積を表すのに使うそうです。
 10 fm \times 10 fmの面積だから、原子核には丁度良いらしい。
僕は普通に電子散乱なので、見てるスケールがだいぶ違うなぁと。

原子核物理で思い出したが、下の散乱理論の本は読み易くて良かった。
www.kyoritsu-pub.co.jp
物性だと、微分散乱断面積そのものが大事にされる場面は多くないので、あまり実態が感じられない。
その点、ラザフォードの流れを汲む原子核から散乱理論を扱うと、イメージと直接繋がっていて、理解し易く感じた。

他分野の手法を使うのは、そう言った意味でも、ある種のハードルがあることを改めて思った。